特集コラム
季節を食で楽しむ! 春の行事食アイデア

    

      

古くから、食は行事の際に大切な役割を担ってきました。行事食にはさまざまな意味が込められ、現代まで受け継がれています。
春は保育園では卒入園など節目の儀式もあり、施設などでは食でお祝いすることも多くみられます。

 
今回は、春の行事にはどんなものがあり、行事食ではどのような献立が好まれるのか、保育園や高齢者施設でも使える献立のアイデアと共にご紹介していきます。

 
 

●3月3日 ひな祭り(桃の節句)


 
 

ひな祭りは、女の子の健やかな成長を願う行事です。ひな人形や魔除けになるといわれる桃の花を飾ってお祝いします。
 
【献立アイデア】
ひな祭りは女の子のお祭りなので華やかにすることがポイントです。
行事食としてはちらし寿司にハマグリのすまし汁が定番ですが、ハマグリの代わりにアサリを使用したり、手まり麩、花麩を使うと見た目も華やかになります。定番のちらし寿司のごはんは、黒豆と米一緒に炊き込むとピンク色のかわいらしい色に炊き上がります。
乳児もいる保育園では、鮭と卵などを使うと食べやすいでしょう。おむすびをひな人形に見立てた「ひなむすび」や、おやつを3色ゼリーで「ひし餅風」にしたり、「白酒風」のヨーグルトゼリーも喜ばれます。桃の節句なので、ピーチジュースでも良いですね!

 
 
 

●3月21日頃 春分の日


 
 

昼と夜の長さが等しくなるとされる日で、春のお彼岸の中日です。
あんこには魔除けの意味もあることから、お彼岸にはぼたもちを食べる習わしがあります。
 
【献立アイデア】
ぼたもちはあんこが主流ですが、きな粉・黒すりごま・あんこを使った2〜3色のおはぎもオススメです。ごはんを潰して使用したり、もち米とごはんを合わせて炊くと食べやすくなります。

 
 
 

●3月末〜4月初め 卒園・入園

幼稚園・保育園では卒園シーズン。お祝い給食を行うところもあります。
 
【献立アイデア】
3月は、卒園児クラスからのリクエストメニューに応えるのも良いでしょう。クラスで話し合ってリクエストメニューを決めることができるのも、成長の証ですね。
4月は入園の季節。ちょっぴり緊張して入ってくる新入園児や進級でソワソワしている在園児には、食べ慣れているカレーライスやスパゲティなどの麺類、丼ものなどのメニューが好まれます。給食室も忙しい時期なので、時短につながるトマトソースの活用や、ミートソースやハンバーグソースなど市販のソース類を利用して作業の効率化を図ると良いでしょう。

 
 
 

●5月5日 こどもの日(端午の節句)


 
 

こどもの健やかな成長を願う行事です。鯉のぼりや五月人形を飾ってお祝いします。
「柏もちやちまき」を食べる風習があり、柏の葉は子孫繁栄につながるとされています。

 
【献立アイデア】
鯉のぼりをかたどったちらし寿司や、トマトケチャップや海苔で模様をつけた鯉のぼりオムライスが喜ばれます。飾りつけに手間がかかるので、中のチキンライスは炊き込みで作ると時短になります。
カレーライスのごはんの部分を、鯉のぼりの形にするのも良いでしょう。おやつには春巻きの皮にりんごジャムやあんこを塗って、折り紙のカブトのように折って揚げるとパイ風になります。鯉のぼりやカブトのモチーフは子ども達が大喜びしますよ。

 
 
 

●終わりに

行事食やイベント食は、子どもたちの五感と好奇心を引き出します。ちょっとだけ特別感のある献立で、「苦手なものが食べられた!」「みんなで食べるとおいしい!」など、給食を通して子どもの心と食の世界を広げることができるかもしれません。

 
 
 

参考文献

・朝倉 晴武「日本人のしきたり」青春新書インテリジェンス

 
 
 

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