特集コラム
食育にも⁉ 世界のトマト料理を給食に取り入れる


現在の日本では、海外の食材を上手に使い、世界のさまざまな料理を日本人の好みにアレンジして美味しく食べることができます。給食でも、世界の料理が取り入れられてきており、食育の観点からも注目されています。
 
そこで今回は、世界の料理の中でも食材が入手しやすく、大量調理に向くトマト料理についてご紹介していきます。

 
 
 

●トマトはいつ頃から食べるようになったのか

 

日本にトマトが伝わったのは、17世紀半ばといわれています。
最初は観賞用として珍重されていましたが、明治以降は食用として栽培が盛んになりました。しかし、初めは独特の青くささと、真っ赤な色が敬遠されていたそうです。
 
その後、洋食人気の高まりと共にトマトソース、ウスターソース、トマトケチャップといったトマトを使った調味料の市場が広がり家庭にトマトを使った調味料が定着していきました。

 
 
 

●世界のトマト料理

 

トマトの年間摂取量を見ると、日本の摂取量が7㎏に対して、イタリアは34㎏と5倍近く多いです。また、世界平均摂取量を見ても、日本よりも海外の方がトマトをよく食べています。とすると、もしかしたら日本よりも海外の方が、トマトレシピが豊富かもしれませんね。
 
すでに日本でなじみの世界のトマト料理というと、イタリアのミートソース・ボロネーゼ・カチャトーラ(鶏肉のトマト煮込み)・カポナータ(野菜のトマト煮込み)・カプレーゼ、フランスのラタトゥイユ、アメリカのチリコンカンなどがあります。
 
この他、あまり聞きなれない名前のトマト料理もまだ数多くあります。
ハンガリーのクヤーシュはトマトベースのシチュー、デンマークのスッペ・フラ・クラクスビークはカニやエビを使ったトマトベースのスープ、エジプトのコシャリはひよこ豆とトマトの煮込みでごはんにかけて食べます。インドやネパールなどのチキン65はトマトベースのスパイシーな唐揚げで、クロアチアのブロデットは魚介類をトマトベースのスープで煮込んだ料理です。
 
こうしてみると、世界には実にさまざまなトマト料理がありますね。

 
 
 

●世界のトマト料理を給食に取り入れてみよう

 

トマト料理は、以下の点から給食でも取り入れやすいという特徴があります。
 
・トマト缶やトマトソースなど給食向けの便利な商品のラインナップが豊富である
・煮込み料理やソースなど大量に作れるメニューが多い
・トマトを使うだけで彩りが鮮やかになる
 
先ほどご紹介した世界のトマト料理も、煮込み料理や調理工程が簡単な料理が多いので給食でも作りやすいです。
味つけや調理工程が給食向けにアレンジできるか、オペレーション的に実施可能かを考え、ぜひ給食に取り入れてみてください。

 
 
 

●世界の料理が食育になる

 

2021年4月学校給食実施基準の一部が改訂され、「世界の多様な食文化等の理解を深めることができるように配慮すること。」という内容が加えられました。今回ご紹介した世界のトマト料理も、世界の食について学ぶことができ、食育にもなります。
 
また、学校以外の業態でも世界の料理を取り入れることで、海外の食文化を知るきっかけになるでしょう。

 
 
 
 

参考文献

 
・青木ゆり子
『世界の郷土料理事典』成文堂新光社 2021年3月1日 第4刷
 
・カゴメ「トマト大学」文化部
https://www.kagome.co.jp/syokuiku/knowledge/tomato-univ/literature/
(閲覧日:2021.6.15)
 
・出典:FAO New Food Balances、2018年
 
・文部科学省 「学校給食実施基準の一部改訂について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/1407704.htm
(閲覧日:2021.6.15)

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