高齢者施設給食 夏向け行事食の盛り付けアイデア|特集コラム

特集コラム
高齢者施設給食 夏向け行事食の盛り付けアイデア


高齢者施設の給食における季節の行事食は、ご利用者様がとても楽しみにされているお食事です。今回は6月〜8月の夏の時期におすすめの行事食と盛り付けアイデアをご紹介します。
 
 
 

土用の丑の日

盛り付けのポイント:刻みうなぎと錦糸卵で豪華に見せる工夫&副菜にたんぱく源をプラスすることで少なくなりやすいたんぱく質を補う
 

うなぎの蒲焼を贅沢に使い「うな丼」を提供したいところですが、食材費の予算的になかなかそうはいかない場合は、刻みうなぎを使用した「ひつまぶし丼」がおすすめです。ちらし寿司の素などを混ぜ込んだご飯に錦糸卵をのせ、その上に刻みうなぎをトッピングすることで豪華に見せることができます。ただし、ひつまぶし丼では使用できるうなぎの量が少なくなってしまうため、副菜に野菜だけでなく、厚揚げやしらす、えびなどたんぱく質を多く含む食材を一緒に使用するとよいでしょう。フルーツは夏らしく「すいか」がおすすめです。
 
おすすめメニュー:ひつまぶし丼、すまし汁、厚揚げとなすの煮物、きゅうりとしらす(えび)の酢の物、フルーツ(すいか)
 
 

七夕

盛り付けのポイント:にんじんや薄焼き卵を星形に抜いたり、副菜や汁物におくらを使用して七夕を演出
 

七夕の行事食では、にんじんや薄焼き卵を星型に抜いてトッピングしたり、もともと星形に見えるオクラを使用するとよいでしょう。そうめんを天の川にみたてた「七夕そうめん」が定番ですが、高齢者施設では麺を召し上がることができない方も多かったり、大量調理でそうめんを提供すると、麺が伸びて食感が悪くなったり、麺同士がくっついて食べにくくなってしまったりします。そのため「ちらし寿司」や「天ぷら」を行事食のメインにすることがおすすめです。そうめんを使いたい場合は、短く切ってオクラや麩(星形の麩が期間限定で販売されることもあります)と一緒にすまし汁の具にする方法もあります。デザートには、お湯や牛乳と混ぜるだけで簡単にできるゼリーの素やババロアの素を2種類使って層を作り、星形にくり抜いたゼリーをトッピングした七夕ゼリーが人気です。
 
おすすめメニュー:ちらし寿司、そうめんとお麩のすまし汁、天ぷら、オクラの和え物、七夕ゼリー
 
 

夏祭り・納涼祭

盛り付けのポイント:フードパックなどを器に使用することで、屋台の本格感を!
 

お盆前後には施設として夏祭りが開催される施設も多く、実際に縁日や屋台の飾り付けをしてご利用者の方に自由に食事を選んでもらうこともあります。夏祭りのイベントに合わせて、焼きそばやフランクフルトなど、屋台風のメニューを揃えてみてはいかがでしょうか。
フランクフルトや焼き鳥、チョコバナナなど串のついた食品は、そのまま提供しても問題ないか、串ははずして提供したほうがよいかを、事前に介護スタッフの方と確認しておく必要があります。全て常食で用意し、ご利用者の方が自由に選んで食べる場合は、禁食対応や刻みなどの形態食の対応をどうするかについても事前の確認が重要です。
 
おすすめメニュー:焼きそば、フランクフルト、焼き鳥、かき氷、チョコバナナ
 
 

まとめ

夏向けの行事食メニューとして、土用の丑の日、七夕、納涼祭におすすめの行事食をご紹介しました。行事食の献立は予算が厳しいこともありますが、いつもの献立に少し手を加えるだけでも豪華にみせることができますので、ぜひ試してみてください。
 

このページに関連する情報はこちら

トップへ戻る トップへ戻る