郷土料理やご当地グルメを給食に取り入れよう|特集コラム

特集コラム
郷土料理やご当地グルメを給食に取り入れよう


地場の食材を使用し、その地域の文化や歴史が詰まった郷土料理が日本には数多く存在します。しかし、食の多様性や欧米化、簡素化が進んだことで、脈々と受け継がれてきた郷土料理は失われつつあるといわれ、給食を通じて伝承していくことが求められています。

 
 
 

郷土料理とは

 

郷土料理は古来より地域で採れる食材を使い、土地や食材に合った調理方法で、時には食材の保存性を高めるようにされた伝統的な料理です。日本中の各地域で独自に発展し、さまざまな郷土料理が存在します。故郷の味として長く親しまれてきましたが、今は郷土料理を食べる機会が減り、さらに郷土料理を作れる人も減りました。一方で、地場の食材を使い地域活性化や観光目的で発達したご当地グルメは各地で賑わいをもたらし、お土産や物産展でも人気です。
喫食者が住む地域の食材や名産品を給食に取り入れることで、地元の食文化に触れるきっかけとなります。また、他の地域や世界の郷土料理を給食の献立として採用することは食文化や歴史の違いを知る機会にもつながり、食育の一環として注目が集まっています。

 
 
 

郷土料理・ご当地グルメを紹介

 

今、学校給食では郷土料理やご当地グルメを積極的に献立に取り入れることが増えています。また、社員食堂や病院、高齢者施設の給食でも取り入れられ、「旅行をしたような気分になる!」と人気を集めています。食べるのにわくわくして、心の栄養ともなる郷土料理やご当地グルメの献立を給食に取り入れてみませんか?
ここで、筆者が住む埼玉県の郷土料理・ご当地グルメをご紹介します。埼玉県の特産品は、くわい、里芋、深谷ねぎ、川越のさつまいもなどがあり、地域で食べる機会も多いです。特に、冬場は給食にもくわいが登場しています。小麦粉がよく育つ風土で、昔から小麦粉料理がよく食べられている土地で、香川県に次ぐうどんの生産量があります。「すったて」と呼ばれる冷や汁のうどんや「つみっこ」と呼ばれるすいとんの汁物「いがまんじゅう」や「えびし」と呼ばれる菓子類など、小麦粉を使った郷土料理が多くあります。また「ゼリーフライ」「くるみそば」などの昔から地域で食べられている料理の他、ご当地グルメとして「みそポテト」や「大宮ナポリタン」「北本トマトカレー」なども人気を集めています。

 
 
 

カゴメ業務用商品で郷土料理&ご当地グルメにチャレンジ

 

<ゼリーフライ>
行田のゼリーフライは、おからとじゃがいもをベースに野菜を加えて俵型にして揚げたコロッケのような料理で、銭フライが変化してゼリーフライと言われるようになりました。
◆ゼリーフライの調理におすすめのカゴメ業務用商品

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    <大宮ナポリタン>
    鉄道の街として栄えた大宮の鉄道マンたちがこよなく愛したナポリタンが「大宮ナポリタン」の発祥といわれています。
    大宮ナポリタンは、大宮氷川神社の鳥居の朱色、大宮アルディージャのオレンジにもちなんだ新名物としても期待されています。具材には埼玉県産野菜を1種類以上使うことが求められます。
    ◆大宮ナポリタンの調理におすすめのカゴメ業務用商品

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    <北本トマトカレー>
    北本の真っ赤なトマトカレーはご当地グルメのグランプリを獲得し、地域の飲食店や家庭で親しまれています。北本トマトカレーは「ライスを赤くすること」「ルウにトマトを使用すること」「トッピングにトマトを使用すること」と定められています。
    ◆北本トマトカレーの調理におすすめのカゴメ業務用商品

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    参考文献

    ・高野義夫:「まるごとわかるふるさとおもしろ食べ物百科」、株式会社日本図書センター、(2010)
    ・龍﨑英子:「ポプラディア情報館郷土料理」、株式会社ポプラ社、(2009)
    ・農林水産省:「令和4年度 食育白書(令和5年6月6日公表)令和4年度食育推進施策 第6章 食文化の継承のための活動の支援等」
    https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/r4/r4_h/book/part2/chap6/index.html(2024年3月17日)
    ・農林水産省:「うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味」
    https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_8_saitama.html(2024年3月17日)
    ・大宮ナポリタン会:「大宮ナポリタン」https://www.omiya-napoli.jp/(2024年3月17日)
    ・北本観光協会:「北本トマトカレー」http://tomato-curry.com/(2024年3月17日)

     
     
     

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