特集コラム
季節を食で楽しむ!夏の行事食アイデア
古くから、食は行事の際に大切な役割を担ってきました。行事食にはさまざまな意味が込められ、現代まで受け継がれています。今回は、夏の行事にはどんなものがあり、行事食ではどのような献立が好まれるのか、保育園や高齢者施設でも使える献立のアイデアと共にご紹介していきます。
●7月7日 七夕
織姫と彦星が天の川をわたり、1年に1回だけ会うことができるのが7月7日の夜といわれています。短冊に願い事を書き、笹の葉に飾る七夕飾りを用意します。
【献立アイデア】
そうめんで天の川をつくり、周りに星形にしたハムやにんじんをちりばめる七夕そうめんは定番の献立です。オクラを輪切りにすると、型抜きせずに星形を作ることができます。定番の野菜だけでなく、「カゴメトマトジュース」を冷やし固めて星形にし、トッピングするのもおすすめです。彩りがよくなるだけでなく、トマトの酸味でさっぱり食べやすく、箸が進みますよ。
●7月23日 土用の丑の日
土用とは季節の変わり目の18日間のことをいい、年に4回あります。夏の土用の丑の日は、うなぎを食べる習慣が定着しています。
【献立アイデア】
丑の日の定番はやはり、うな丼ですね。1枚もののうなぎは高価ですが、利用者の皆さんがとても喜んでくださいますので、この時ばかりは奮発してしまいます。きざみ食、ミキサー食の方にはすでに細かく刻んである商品を使うとよいでしょう。ごはんの上に錦糸卵をちらすと、見た目も華やかになります。
●7月下旬〜8月 夏祭り
夏場のイベントとして、施設で夏祭りを開催するところも多いのではないでしょうか? 夏祭りはもともと疫病の退散や厄除けを願って行われていたそうです。
【献立アイデア】
夏祭りといえば出店ですよね。あえて食器は使わず、使い捨てのパックに詰めて焼きそばやお好み焼きなどの屋台メニューを提供してみてはいかがでしょうか? フランクフルトや焼き鳥などの串物も人気です。串物を提供する際には、串から外したり、小さくカットしたりして食べやすい工夫をするとよいでしょう。デザートにはアイスクリームやかき氷、スイカなどが喜ばれます。
●8月11日 山の日
山の日は2016年にできた比較的新しい祝日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」とされています。
【献立アイデア】
山の日の由来にあるように、献立も「山の恩恵に感謝する」をテーマとしてはいかがでしょうか。山菜やきのこなど、山の幸をふんだんに使用して献立を作成してみてください。山菜そばやきのこカレーなどの定番メニューもよいですが、カゴメダイストマトソースを使ってきのこをたっぷり使ったトマトスパゲティなどの洋食メニューもおすすめです。