給食で季節感を演出する~秋~|特集コラム

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給食で季節感を演出する~秋~


本コラムでは「食材」「お便り」「盛り付け」「行事」から季節感を演出する方法をご提案します。今回は「実りの秋」と呼ばれるほど、四季の中でも食材が豊富な時期を迎える季節、秋の演出についてです。

 
 

秋の食材を使って

暑い夏を終え、朝晩の空気がひんやりとして過ごしやすくなる秋。「食欲の秋」ともいわれるように、おいしい食材がたくさんとれる季節です。給食でも、さつまいも、きのこ、さんま、さけ、りんごなど、秋の味覚をたっぷりと使った献立は、季節を感じてもらえるきっかけになります。それに併せてお便りや掲示物などで、季節に合わせた食材の情報提供をするのもよいでしょう。
 
 

秋のお便りづくりのポイント

秋は夏の暑さの影響で食欲が低下している方や、朝晩の寒暖差が大きくなり体調を崩す方も出てくる季節です。消化しやすいメニューの提案や栄養バランスのこと、夜にぐっすり眠れるように体内時計や規則正しい生活習慣のことをお便りに掲載し、健康に興味を持つきっかけづくりをすることがおすすめです。
また、スポーツの秋とも言われる季節のため、運動後の疲労回復を促す食事や、筋肉づくりにおすすめのレシピの掲載も関心をひくのではないでしょうか。
 
 

秋の盛り付けのポイント

秋らしい色合いのオレンジ、茶色などを基調とした落ち着いた色を選ぶと、見た目からも季節感を感じられます。落ち葉やきのこ、木の実などは秋らしさを感じやすいアイテムなので、ランチョンマットやカード作りの際にイラストを利用するとよいでしょう。
ほうれん草のお浸しに菊の花を加えたり、きのこが主役になるような小鉢のメニューを取り入れるとグッと秋らしい演出ができます。
 
 

秋におすすめ行事食~十五夜~

月見は秋の季語として古くから日本で親しまれています。秋の収穫に感謝を込めて、中秋の名月に供え物をしたのが由来といわれています。給食の献立には、秋が旬のさつまいも、きのこ、栗などの炊き込みご飯や、月に見立てた卵料理、そして月見団子などが取り入れやすいでしょう。給食を通して秋らしさを感じ、食欲の秋を満たす行事食になります。
しかし、注意が必要なのは月見団子です。子どもや高齢者は丸飲みをして窒息につながりやすい食材のため、喫食者に合わせて安全に食べられる配慮を忘れてはいけません。
 
 

参考文献
・農林水産省:「の食材」

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/attach/pdf/inbound29-6.pdf(閲覧日:2025年5月25日)

・農林水産省:「季節と餅」

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2001/spe2_01.html#ph06(閲覧日:2025年5月25日)

 
 
 

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