特集コラム
給食で季節感を演出する~春~
日本には四季があり、自然の美しさや季節の移ろいを昔から「食」を通じて感じてきました。
本コラムでは「食材」「お便り」「盛り付け」「行事」から季節感を演出する方法をご提案します。
今回は長い冬を超えてやってくる誰もが待ち遠しい季節、春の演出についてです。
春の食材を使って
春が旬の食材は「筍」「菜の花」「アスパラ」「新玉ねぎ」などが代表的です。こうした旬の食材を給食に取り入れるだけでも季節感を感じます。普段は冷凍野菜を使うメニューでも、旬の時期は路地物に切り替えてみるのもおすすめです。
旬の味を体験してもらうことは五感に働きかけますし、日々の給食で使用する食材から季節を感じてもらえるきっかけにもなります。それに併せてお便りや掲示物などで、季節に合わせた食材の情報を提供するのもよいでしょう。
春のお便りづくりのポイント
春野菜は筍や菜の花、山菜など、苦味やえぐみがある野菜がありますが、これらは眠って
いるからだを起こす効果のある野菜が多いといわれています。筍の断面の説明や、茹で方などを紹介すると家庭での筍の調理が身近になりますし、山菜は普段食べなれない方もいらっしゃるので、種類を紹介して山菜に親しんでもらうのもよいでしょう。
また、菜の花の苦みを和らげておいしく食べるレシピなど、春野菜を題材としたお便りや掲示物は春を身近に感じることができます。春の果物として代表的ないちごは、最近種類が豊富なので、産地や特徴をまとめたお便りも読み手が楽しみながら食に触れる機会になるのではないでしょうか。
春の盛り付けのポイント
春らしい色として、新緑の黄緑、桃や桜の花のピンクなど優しく淡い色合いを連想する方も多いのではないでしょうか。絹さやや桜でんぶなどの淡い色合いの食材を使用したり、食器やランチョンマットなどに淡い色合いを用いて春を演出したりすることもおすすめです。
春におすすめの行事食~お花見弁当~
日本の春の国民的行事といえばお花見。家族や友人と満開の桜の下で食べる行楽弁当は格別です。春が旬のアスパラ、新玉ねぎなどの食材のほか、桜の花を飾ったおにぎりや桜餅など桜を連想させる食材やピンクの色味を使用するとお花見気分が味わえます。
普段は食器で提供しますが、使い捨てのお弁当箱などに詰めるとよりわくわく感を演出できます。また、使い捨ての容器を使うと洗浄が不要になるので、調理従事者にとってもメリットがあります。
アレルギーにも注意
春が旬のシラスやアサリ。シラスをご飯やお浸しにのせたり、アサリを酒蒸しにしたりと簡単に春を楽しめるメニューを提供できます。
しかし、シラスやアサリはエビやカニ、タコなどが混入している可能性が高く、誤食をするリスクがあります。学校給食では使用を避け、病院や高齢者施設の給食ではアレルギーの方に配慮して提供する必要があります。
参考文献
・農林水産省:「やさい・野菜・Vegetable」
https://www.maff.go.jp/chushi/kids/yasai/attach/pdf/index-16.pdf(閲覧日:2025年2月24日)
・農林水産省:「春の食材」
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/attach/pdf/inbound29-6.pdf(閲覧日:2025年2月24日)
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