特集コラム
高齢者施設給食 冬向け行事食の盛り付けアイデア
高齢者施設の給食における季節の行事食は、ご利用者様がとても楽しみにされているお食事です。今回は12月〜2月の冬の時期におすすめの行事食と盛り付けアイデアをご紹介します。
クリスマス
盛り付けのポイント: ソースや添えの野菜でクリスマスカラーを意識した盛り付けを
クリスマスの主菜には少し手間がかかりますが、見た目も華やかなミートローフはいかがでしょうか。野菜を合わせた肉ダネを山型に成形することが作業工程的に難しい場合は、ホテルパンにねり肉を敷き詰めてシートで焼き、カットして提供する方法でもよいでしょう。ソースにはすでに味がついていて調味する手間を省くことができるカゴメダイストマトソースがおすすめです。添え野菜やサラダの色合いにカゴメ菜園風グリル野菜のミックスを使用しても良いでしょう。にんじんポタージュにカゴメ国産にんじんピューレーを使用するとにんじんの下処理が不要になるだけでなく、色も鮮やかに仕上がるためクリスマスメニューにぴったりです。
おすすめメニュー:ピラフ、ミートローフ、カラフルサラダ、ケーキ、にんじんポタージュ
お正月(おせち)
盛り付けのポイント:それぞれの料理を重箱に詰めてお正月料理の特別感を演出
おせち料理は一年の中で最も大きな行事食で、1月1日の昼食の提供が一般的です。お節料理は品数も多く手間がかかるため、食材費の予算と相談しながら既製品と手作りを上手に組み合わせて献立を作成することがポイントです。お雑煮の提供に関しては施設側とよく相談してから決めるようにしましょう。提供が決まった場合は、誤嚥がしにくい介護食の餅やいももちなどを使用し、提供時にはミールラウンドで喫食状況を確認するか、ミールラウンドが難しい場合は、食事介助にあたっていただく介護職の方にも十分に注意するように申し送りが必要です。また、その年の干支のおまんじゅうや練り切りを提供しても喜ばれます。既製品を使用する場合は発注締切がかなり早いものもあるので、試作などは前倒しで対応し、早い段階での献立を決定することが重要です。
おすすめメニュー: 赤飯、天ぷら盛り合わせ、おせち盛り合わせ(伊達巻き、栗きんとん、紅白なます、かまぼこ、黒豆)ぶりの幽庵焼き、お雑煮風すまし汁、和菓子
節分
盛り付けのポイント:恵方巻きは食べやすい大きさに切り、断面を見せると見た目も華やかに
節分に恵方巻きを食べるという習慣がありますが、一般的な恵方巻きのように海苔を使用して太巻きを作ると、喉への張りつきによるむせや海苔が噛み切りにくいため食べにくいという点が懸念されます。それらを解決するために、卵シートを使った恵方巻きがおすすめです。卵シートの扱いが難しいですが、見た目のキレイで食べやすいため、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。太巻きを作るのに工数がかかるため、その他のおかずは既製品を使用するのもよいでしょう。福豆は固く高齢者が食べることが難しいため、代わりに甘納豆を提供すると喜ばれます。
おすすめメニュー:恵方巻き、イワシの煮物、五目煮豆、菜の花の胡麻和え、すまし汁、甘納豆
まとめ
冬向けの行事食メニューとして、クリスマス、お正月(おせち)、節分におすすめの行事食をご紹介しました。年末年始は人員確保にも苦労する可能性が高いため、既製品を上手に使いながら工数を減らすことがポイントです。冬は様々な行事が立て込む時期ですので、余裕をもった献立作成を心がけましょう。